前立腺がんから卒業

Dr. Ohori

前立腺がんから卒業

長く前立腺がんの手術をやってきました。手術後にはP S Aを作る前立腺がなくなるので基本的にP S Aは0近くを推移します。手術後8年経って、P S Aが0近くであれば、「完治」ということで卒業としています。もう、前立腺のロボット手術を始めて18年ほど経ちますし、ロボット手術の前には開腹手術も沢山していましたので、「卒業」された方は沢山いらっしゃいます。完治したから万歳をしたいところですが、とにかく良かったとホッとする気持ちになります。卒業したくない、1年に1回は先生の顔を見ないと安心できないと言ってくださる方も多いですので、さらに2年、計10年もみる方もいます。卒業される方も増える一方で、新たに診断され「入学」する方も増え続けています。長年、前立腺がんの治療をしてきましたが、私が医者になった38年前と現在では手術の中身は大きく改善し、現在のロボット手術はベテラン医師が実施すれば(!)、負担の少ないとても良い手術です。安心して入学して欲しいと思います。日本人男性は肺がん、胃がん、大腸がん、前立腺がんが、主な問題ですが、その中でも前立腺がんは血液検査のP S Aにより早期発見が実現し、しっかり治療すれば克服できる可能性の高いものです。検診や人間ドックで一度はP SAを検査し、異常があれば早めに泌尿器科外来を受診して欲しいと思います。

Share