謹賀新年2025

Dr. Ohori

謹賀新年2025

明けましておめでとうございます! 本年もよろしくお願い致します。本当にあっという間に日々が過ぎていきます。当院も本年4月には7年目に突入します。この約7年間に急成長することができ、ロボット手術を中心に積極的に泌尿器科・婦人科の手術を沢山する病院として認知される様になしました。一方で、前回の「寄付のお願い」でも触れましたが医療を取り巻く経済環境は益々厳しくなり、当院も他人事ではなくなりました。我々の関連クリニックである東京八重洲クリニックは東京駅から徒歩4分で抜群の好立地で千葉方面や遠方で東京駅が便利な方など多くの方にご利用頂いておりましたが、高騰する家賃・物価高に押され、先月12月27日をもって閉院としました。経済的理由とは言え、多くの方にご迷惑をお掛けし、大変申し訳ございませんでした。多くが手術後の方で、閉院に際して「三鷹まで行くよー、全然気にしないで」と言ってくださる方が多く、申し訳なく感じるとともに大変有り難く感動しました。さらに、勇気づけられたのは「寄付のお願い」を出すとすぐに何人もからお申し出頂いたことです。種々の病気を抱える患者さんをみる我々(私)が下を向いて元気をなくしてはいられない、という新たな気持ちになります。お申し頂いた方には深く感謝申し上げます。

 米国の医療は高額な医療費で支えてられている一方で、寄付により成り立っている部分があります。私の所属していたニューヨークのスロン・ケタリング記念がんセンターは世界でも有名ながんセンターですが、私の所属していた泌尿器科は途中、新しく建てたビルに引っ越しましたが、米国でも有数の繊維関連の会社であるシドニー・キンメル財団が寄付をして建てたビルでシドニー・キンメル前立腺センターと名付けられました。途中から私の給料もこの財団から支払われました。ある時、私のボスに急にその財団の集まる小会議で発表してくれと言われ、準備も不十分なまま発表しましたが、米国で多く発表した中でも最も緊張しましたし、専門家ではない方からの質問が逆に中々うまく答えられず、終わった後は給料なくなるかもと覚悟したものでした。自分が何とかやってもられたのは日本の多くの方はもちろんですが、米国の上司・同僚を含めた多くの方からの支援あってのこととつくづく感じます。頑張らねば!!

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