深刻な外科医の減少2

Dr. Ohori

深刻な外科医の減少2

外科系学会社会保険委員会連合(外保連)という組織があります。外保連によると、今回の2026年度診療報酬改定で、「外科系医療確保特別加算」「内視鏡手術用支援機器加算」が新設され、外科系が優遇された、外科系に少し目が向いたとのことです。しかし、現実はこれらの加算で助かりほっとする施設はかなり少数で限られており、少なくともこれで外科系の医師が増えるということは100%ありません。むしろ失望感が増す結果でした。 手術中に使用される機器・材料で償還されない(支払いされない)金額だけで手術料を上回るのが14.8%に増加(要は赤字手術)。 2014年度から保険点数の増加がない1181術式のうち、今回増加したのは18術式(1.5 %)と惨憺たる結果です。「外科系医療確保特別加算」も種々の条件が厳しく、申請できる病院は極めて少数です。「内視鏡手術用支援機器加算」はロボット手術のことで、年間200例以上実施している病院が対象で、当院も当てはまりますが、実際は対象となる病気が限られていて大きなプラスとはなりません。「頑張っても評価されない」という環境・雰囲気がもたらす負の影響は強く、外科医が減っていく大きな理由ともなっていると感じます。 本来、医師・看護師が集まる会議は、どのように病気と向き合い改善していくかが主題となるべきですが、今の主題の多くが、いかに節約するか、いかに儲けのあることをしていくかでが中心となってしまっています。

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