尿管結石のシーズンがやってきました。結石は一年中、起きますが特に暑い7、8、9月が多くなります。結石はとても多い病気で、日本人男性の5人に1人、女性の10人に1人が生涯のうちにかかると言われています。 なぜ、夏に多いかというと、夏には汗や呼吸で体内の水分が失われて、尿量が減少します。その結果、尿中のカルシウムやシュウ酸、尿酸などの結石成分が濃縮され、結晶ができやすくなるからです。腎臓でできた結石が尿管に落ちると、尿管に詰まってしまい、尿が流れにくくなる。そのため腎臓内の尿がたまる袋である腎盂(じんう)が急激に腫れて(水腎症)、それがひどい痛みとなります。時には救急車を呼びたくなるほどの痛みになります。
突然の腹痛(背中の痛み、横っ腹の痛み)で始まることが多いですが、同時に尿に血が混じったりします。また吐き気を起こしたりすることもあります。稀に結石に伴って腎盂腎炎という炎症を起こすと重篤になることもあるので熱を伴っている時には要注意です。健康診断や人間ドックの超音波検査で腎臓内の石灰化・結石を指摘されることが多くありますが、その際には一度泌尿器科を受診することをお勧めします。無症状で小さい腎臓内の結石は何もせず経過をみることが多いですが、無症状でも大きければ治療することもあります。
診断は尿検査(血尿の有無)、レントゲン、単純(造影剤の注射をしない)CT、超音波検査が基本となります。また腎機能障害や炎症の有無を見るために血液検査をすることもあります。
