尿管結石のシーズンが来ました(3)治療

Dr. Ohori

尿管結石のシーズンが来ました(3)治療

 尿管結石は小さいと何もしなくても自然に出てくれることがあります。5mm以下で70〜90%、5〜10mmで30〜60%、10mmを超えると10〜20%で自然に出てくれる可能性があります。特に5mm以下ですと基本的には2週間ほどは様子を見ます。様子を見ている間は、痛みがなければ水分をとり、動いてもらいます。また適宜、飲み薬や坐薬の痛み止めを使ってもらいます。また、男性ですとα1遮断薬という前立腺肥大症の薬を短期間飲んでもらうことで排石を促すこともあります。

 一方で10mmを超えると、早めに治療することが多くなります。現在、最も基本となる治療は経尿道的尿路結石砕石術(TUL)で、入院し麻酔をかけ、細い内視鏡を膀胱から尿管へ入れ、直接結石を確認してレーザーで壊します。入院は必要ですが成功率の高い治療です。 もう一つは体外衝撃波結石破砕術(ESWL)という治療です。外来で特殊な器械の上に横になり、衝撃波で結石を壊す治療です。利点としては入院が必要ないということですが、何回も治療が必要になることがある、壊れた結石が尿管に連なると結局TULが必要になる、骨盤に重なったら治療ができないなどの欠点もあります。

 最初が激痛で始まることが多いですが、鎮痛剤を使用しながら様子をみるとだんだん痛みが薄れて、結石が出ていないのに出たと勘違いすることがあります。そんな状況が長期間継続すると、結石がある側の腎機能が失われてしまうことがあるので、必ず尿検査、レントゲン、超音波などで結石がなくなったことを確認する必要があります。

 良く結石を溶かす薬を下さい、と言われますが、特殊な成分の結石を除き、溶かす薬はありません。適切に治療すれば怖い病気ではないので、痛み・血尿などあればお近くの泌尿器科を受診して下さい。

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