手術後の一時的な尿失禁は、昔から手術の良くない点と言われてきました。ロボット手術となってからは劇的に改善し、われわれも普段から、その良さを感じていますが、実際どうなのかを調べてみました。手術を受けた1300人以上の中から2025年の連続した100人を調べると、まず手術後1週間目に膀胱に入っていたクダを抜くのですが、クダを抜くと同時に64%の人が「ほとんど漏れない」状況でした。 さらに念のために尿とりパッドを1枚あてる状況(セーフテイパッド)を、74%が1ヶ月以内に、84%が3ヶ月以内に、97%が6ヶ月以内達成していました。残る3%の方も「漏れ漏れ状態」ではありません。また全くパッドをつけない状態(パッドフリー)を1年以内に88%の方が達成しています。100%を目指して、さらなる改善が必要ですが結果は概ね良好とは言えます。手術の副産物として、前立腺がなくなることで尿の勢いが良くなり、結果として尿の回数も減る方も多くいます。 前立腺を取らずにそのまま治療する放射線治療では、尿の出が悪くなったり、回数が増えたり、漏れたりと排尿に関する悩みは増えていきますから、むしろ手術の方が良いとさえ感じます。尿失禁のことで手術を選択しにくいと感じる方も多いですが、現状ではそれを理由にあきらめる必要はないと思います。
