ロボット手術

Dr. Ohori

ロボット手術

最近、さらにロボット手術の良さを痛感しています。何と言っても手術後の患者さんの経過が良いのが一番で負担が少ないなーと感じます。30年以上前、研修医時代は膀胱全摘(膀胱を全部摘出し)+尿路変更(尿を出す路を別に作る)の手術をすると朝9時から始まり、その日のうちには終わらず次の日になってました。しかも出血も多く。何故そんなに時間がかかったのだろうと不思議に思うこともあります。大きな手術で難しい手術ですから普及し始めた当初はやむを得なかったのかもしれません。現在はロボット手術か腹腔鏡手術でやることが多いですが、出血は非常に少なく、大きい手術ですから時間はそれなりにかかりますが5、6時間内には終わります。傷も小さいので手術後の痛みも以前と比較すると明らかに少ないと思います。新しい免疫治療が全てを解決するまでは手術も大事な選択肢であり続けるでしょうし、その中ではロボット手術の重要性はさらに高まると思います。中々、保険適応にならない疾患も多くありますが、実際は患者さんのためにロボットの方が良いだろうなーと感じます。ジレンマですがどんどん適応が広がることを期待します。

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