マスクの憂鬱

Dr. Ohori

マスクの憂鬱

アメリカから帰って来た時、驚いたのは町中でマスクをしていることでした。しかも女性が大きなマスクで顔を覆っている。アメリカではみたことが無かったのでこれはどういうことかと思いました。テレビのインタビューで「一回やると楽でやめられないー、化粧もしなくて良いしー」と。ホテルを始め、接客業の人はマスクを付けないと思うのですが、やはり、マスクではもごもご何を言っているかわからないし、顔を見せないというのは何か失礼な感じもします。病院では病気の人が集まってくるからマスクをしても良いと思う一方で、相手に明確に伝えるという意味では顔を全部出してお話するのが正しいとも感じます。職業上、厳しい話、複雑な話もすることが多いですの明確さも求められると思います。最近はコロナウイルスでマスクが不足するほどになりました。多くがマスクをしていることでインフルエンザが例年より減っているのでは、というニュースも聞きました。手洗い、うがいとともにマスクをすることも大切なんだろうと思います。しかし、マスクをしてイヤホーンをしてサングラスかけて携帯をみている人も見ると、電車の音を聞いて、雑踏の音を聞いて、人の話声を聞いて、青い空を仰いで、深呼吸する方がいいんじゃないかとつい感じてしまいます。

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