2019.11.2井の中の蛙—(1) Dr. Ohori 以前、ある国立大学の泌尿器科に招かれ若い人向けの講演をさせて頂いたことがあります。そのタイトルは「井の中の蛙(泌尿器科医)大海を知らず」でした。言葉通り、内にあまり籠らず、外を見たり学んだりしよう、ということですが、もう一方で強調したかったのは、この言葉の続き「井の中の蛙大海を知らず、されど空の深さを知る」でした。蛙が同じ場所から、ずーと空を見て、その色調の違い、雲の形、厚さ、流れ方などを観察し、空の専門家になれば、必ずしも外の世界へ出て行かなくても、大海を知ることもできるし、専門家の共通語で外を想像もできる。いかに1つのことを掘り下げることが重要か、という意味だと感じました。Share