統計学

Dr. Ohori

統計学

岩手県では一番の受験校に入学したものの、入学した途端、バスケットに熱中し勉強は一切しなかったせいもあり数学ていきなり0点を取りました。すぐ職員室に呼ばれて怒られました。そんな私でしたが、1990年にベイラー医科大学へ留学し、少しずつ論文活動をし始めたら困ったのが統計でした。ベイラーでお世話になったのは統計学のDunn先生でしたが、何しろ論文をそのまま渡し統計を見てもらうと結果が出るのに3ヶ月以上かかり(しかもそれで最終ではなく、何回もやり取りが必要で)、とても限られた留学中に論文はできない!という状況で頭を抱えていました。統計の本を買ったり、日本語の本を取り寄せたりでしたが、数学の素養がない私には到底理解はできませんでした。当時はコンピュータが普及し始めた頃でしたが、slowだし、すぐ止まるし非常にストレスのある時代でした。私も高額なコンピュータを買い、少しずつ慣れましたが、必要に迫られ統計のソフトを入れ悪戦苦労していました。ソフトに数字を入れ、簡単な統計をやってみる、結果は出るがその意味がわからない、という状態でしたが、とにかく確認したいという気持ちが強くなり、Dunn先生のところにアポイントもなく行き、結果の紙を見せて「これで良いのか」「この解釈で良いのか」と質問し始めました。そんなことが続いたら、何となく、これはこれでOKなんだ、という確信が出てきました。その後、ラッキーなことにノモグラムという統計学的な予測ツールを開発したカタン先生が泌尿器科に入り(日本では考えられませんが、米国ではよく各科に統計の先生が所属したりします)、さらに大きな影響を受けました。いわゆる机上の論理だけでなく、生きた統計学を身近に感じることができたのだと思います。お陰でノモグラムを使った論文を多数、作ることができました。毎日、up-downの日々ですが、時に「数学0点の自分がよくここまで理解できるようになったなー」と自分を励ます材料になっています。

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