留学話し5:湾岸戦争

Dr. Ohori

留学話し5:湾岸戦争

1990年からヒューストンへ行きましたが、翌1991年1月には湾岸戦争がはじまりました。その当時、Eメールは存在せず、コンピュータも普及し始めたばかりで時間はかかり、インターネットをスイスイという感じは全くありませんでした。テレビをつければ理解できない内容ばかり、それもスパニッシュの番組が多く、たまーに日本語の放送を見るのみでした。仕事には集中していたのだろうと思いますが、新聞も読まない、ニュースも見ないで全く世間から隔絶していたと思います。ある時、ボスから「日本人は今回の湾岸戦争はどう思ってるのかな?」と聞かれ、正直「今、戦争してるの」という感じで「いやー、あまり関係ないと思ってるのでは」などと適当な返事をしてしまいました。ボスは嫌な顔一つしませんでしたが、後になり、いくら勉強しにきてる国だとはいえ、住んでいる国が戦争しているというのにあまりに呑気だったことをとても恥ずかしく感じ、自分も日本の平和ボケの典型だなとつくづく感じました。

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