NYのスロンケタリング癌センターで働いていた2001年9月11日朝、マンハッタンの61丁目にある病院から53丁目の外来棟に移動するためシャトルバスに乗っていたら、ニュースでテロが起こったのでは?と。バスから前を見るとツウィンタワーからもくもくと煙が。咄嗟には何が起こっているか想像も出来ませんでしたが、外来棟に着くと1階のロビーで皆、テレビを見て深刻な表情。すぐアナウンスがあり、医療関係者は帰らず残ってくれと、ランチの食事は準備するからと。5階の泌尿器科外来に行き、下を見ると南から逃げてきたと思われる人の大群が移動、逆に北から多くの救急車がダウンタウンヘ向かっていました。後で聞いた話では真っ先に向かった救急車の多くがビルの下敷きになり多くの隊員が亡くなったとの事。倒れていくビルに残され死を目の当たりにした人のことを思うと言葉を失いました。その後、1週間近くマンハッタン島は閉鎖状態で仕事もできませんでした。しばらくしてヒューストンへ出張の予定でしたが前日にアメリカン航空がNY近郊に墜落、テロではないとの事でしたが、大事をとって出張もやめました。いかに平穏に暮らすことが大事で貴重なことなのかを思い知らされました。