Go to Hospital

Dr. Ohori

Go to Hospital

ホテル関係者からGo to トラベル キャンペーンがなければ大変だったという話を聞きました。また、当然なのでしょうが、ホテル業もビルがあっても成り立たない、専門知識を持つ従業員がいてこそ成り立つ。だから苦しくても雇用カットせず頑張るという話も聞きました。キャンペーン自体は準備不足だったりと色々指摘されていますが、キャンペーンそのものは必要という現場の意見は多いようです。今度はGo to Eat, Go to 商店街などが出るとのこと。またGo to トラベルも東京を含む予定とのこと。いずれもカンフル剤にすぎないのかもしれませんが、コロナが落ち着く、有効なワクチンが普及するまでは必要なカンフル剤なのかもしれません。最近、関係する人の家族が半年前から咳が出ていたのにコロナ肺炎のために病院にいかず我慢していたが、結果的に進んだ肺がんが見つかってという話を聞きました。過去半年、人間ドックや検診の多くはストップ状態だと聞きます。何十万人が受けるドックや検診で、結果的に見つかる早期がんを含む種々の病気が置き去りになっている可能性を感じます。もともと症状もほとんどなく会社で言われたから、あるいは健康を気遣って定期的に受ける検診だとは思います。だから危険なコロナの可能性のある病院、ドック、検診に行かなくてもというのは良く理解できますが、コロナの状況も見えてきた今、しっかりマスクをして必要な検査は受けるべきと感じます。テレビでジャーナリストがコロナを契機に無駄な医療が減るのではないか、と言っていました。一利はあると思いました。確かに不必要な検査・治療もあるのかもしれません。しかし、米国を実際見てきて、その先進性に感銘を受ける一方で人々の間での医療格差を感じますし、コロナが蔓延してしまう背景にはこの医療格差があると思います。よく言われるように日本のように気軽にどこでもどんな有名病院でも簡単に受診できる国は中々ないと思います。その気軽さはとても大事で結果的に健康寿命を押し上げていると思います。そろそろ多くの人が平常な生活になりつつあるのかなと思います。何もキャンペーンはいらないし割引券も必要ないですが、そろそろ必要な時には、あるいは定期的な検診には恐れず「Go to Hospital」です!!

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