当病院は前立腺、腎臓、膀胱、子宮疾患のロボット手術が柱です。また前立腺肥大症などの排尿障害もとても多い疾患で多くの方が外来に来ます。そして泌尿器科でもう一つの柱が腎・尿管結石です。もともととても多い疾患で生涯で男性が7人に1人、女性で15人に1人かかると言われます。結石は夏場にとても多いづすが、当院でもとても増えていて、毎日のように内視鏡の手術(TUL)や体外衝撃波(ESWL)をやっています。 結石になりやすい業種といのも若干ありますが、医療関係者も多いと言われます。実は私もです。もう10年くらい前ですが、前立腺のロボット手術が無事終わり、ロボットを見てコントロールするためのハンドルなどがあるコンソールから立ち上がろうと思ったら、急に右腰が痛くなり、立てなくなりました。変な姿勢で座って手術をしていたせいで腰痛が出たのかと思いましたが、あまりの痛さに「まさかー」と思いましたが、そのまま車椅子でCTと撮りに行きました。CTを見ると既に小さい、3mm、程度の石が尿管から膀胱に落ちていました。同時に痛みもほとんど感じなくなりました。尿管結石は腎臓で出来る尿を膀胱まで運ぶ尿管という25−30cmくらいの長さの管ですが、そこに腎臓から落ちてきた結石がつまると尿管が塞がれ、腎臓の中の尿がたまる袋である腎盂(じんう)が腫れます。そうすると救急車を呼びたくなるような痛みになります。小さい結石は膀胱まで出てしまうと知らないうちに尿と一緒に出てしまいます。多くの結石の患者さんを見てきましたが、まさか自分がなるとは思わず驚きましたが、CTで腎臓の腫れもないし、他の結石もなかったので一安心。周囲の人に驚かれましたが、翌日、福島県の会津若松市の病院で外来をするため新幹線に乗らなければならず、すぐ病院を後にしました。さすがに結石がどんなものかを理解していましたから、もう大丈夫!と。あれから10年、実は結石は10年以内に50%が再発と言われています。医者の不養生でその後全くフォローしていませんがそろそろ検査しなければなりません。