健診と検診

Dr. Ohori

健診と検診

健診と検診、同じ読み方ですが中身は随分違います。健診は血液検査、尿検査、心電図、胸部レントゲンなどの基礎となる検査をします。もちろん、レントゲンをとったら小さい影がとかということもありますし、血液で中性脂肪が高いとか、コレステロールが高いとか、いわゆる生活病的なことはわかりますが。会社で義務としてやるのはこの健診のことが多いと思います。一方で検診はがん検診、大腸検診、胃がん検診などのようにターゲットの病気を早期に見つけようというものです。当然ですが、我々がやるべきは検診です。日本人男性で多いのは胃がん、大腸がん、肺がん、前立腺がんですから、これらをやっておくのが良いと思います。胃カメラ、大腸鏡、胸部レントゲンやCT, 血液のPSA(前立腺特異抗原)などです。前立腺がんの場合、父親、兄弟、親戚に前立腺がんの方がいると、いない人の数倍多く前立腺がんが見つかりますから45歳からPSAを一度測定するのが良いと思います。家族に見つかるからと言って悪いタイプが見つかるわけではありません。過去に3兄弟の方の前立腺がんを手術したことがありますが、皆さん早期がんで治癒しています。以前、的外れな後輩が「明日健診なんだよなー、最近血圧高いから、薬飲んでから行こうかなー」と呟いて周りから非難轟々でしたが。誰しも異常は見つかりたくないのですが「医者」がいう言葉じゃないですね! という私も医者の不養生で調子悪くなって胃カメラをやるパターンで反省してます。

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