ほっとする生き方

Dr. Ohori

ほっとする生き方

精神科医・医学博士の斎藤茂太さんの「ほっとする生き方」を読んでいます。あまり「生き方」「How to本」は読まない様にしています。皆、良いことが書いていると思いますが、何かパターンにはまってる気がして、むしろ色々な分野の専門的な本だったりを読む様にしています。今回は斎藤茂太さんの関係の方から頂いて読み始めました。とても良い本で、特にこのコロナの時代には必要な本だと感じました。78個の項目からなるもので一つ一つ、本当にその通りだなーと感じます。また、そういう風に考えられれば良いけど中々難しいなと感じることもあります。色んな事柄も考え方一つで随分変わるなとも感じます。参考になりますので是非、読んでみて下さい。生きている実感が欲しい、もちろん楽しく充実した実感が持てるのが良いですが。実感という意味ではとても難しい時代になってきたのではないでしょうか? 仕事はリモート、満員電車に揺られることはなくなりますが、余程うまくやらないとリズムは出ません。メール・ラインとても便利ですが会う機会・声を聞く機会も少なくなります。結果として今まで感じたことのないストレスで体調を崩したり、気にしなくても良いことが妙に気なったりで外来でも種々の訴えを聞きます。実感という意味合いも変わっていくのだろうと思いますが、ちょっとした幸福感はやはり実感・実体験から来るものではないかと感じます。最近では1人で山でテントを張り、火を起こし、料理をしというある意味面倒な体験が流行りつつあると聞きます。ちょっとしたこと、でもやってみると結構大変なことを経験することで、喜びを実感できる。暗い山の中で自分で入れたコーヒーを飲んでほっとする。そして自宅に戻りほっとする。やはり普段は便利な世界に生きているのだと実感する。ますます便利な世界になっていくと思いますが、むしろ今後の課題は「実感してほっとする」体験・時間をいかに作ることができることかなと思います。便利なものに飛びつく前に一呼吸考えたいものです。

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