東京国際大堀病院 News Letter, 2020,8
- お知らせ
医療法人社団實理会に新たな施設が加わりました。
東京国際大堀病院は医療法人社団實理会(みのり)会を母体としておりますが、東京八重洲クリニック、荻窪西口クリニックとの同一法人化の東京都による認可がおり、8月1日より3施設が一つとなりました。東京八重洲クリニックは東京駅から徒歩4分、荻窪西口クリニックがJR荻窪駅西口から徒歩2分とどちらも便の良い場所にあります。東京八重洲クリニックは泌尿器・婦人科・リウマチ・ペイン・整形外科・心療内科と幅広い疾患に対応しております。荻窪西口クリニックは泌尿器科専門のクリニックとなっております。もともと関連の深かった3施設ですが、今後はさらに連携を深め、多くの患者さんに貢献できる様一層努力して参りますので、今後ともご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
大堀 理
当院の泌尿器科医をご紹介いたします
上段左から 権藤達夫・大堀理・竹内尚史・山下英之 下段 鏑木直人・豊永洋一郎・夏山隆夫
前立腺がんなどのロボット支援手術を得意としておりますが、泌尿器科の身近な疾患まで患者様に寄り添う診療をモットーに日夜診療しております。
メンズヘルス外来について
泌尿器科 竹内尚史 プロフィール
- 2004年
- 東京医科大学卒業
- 2006年
- 東京医科大学病院 泌尿器科 入局
- 2010年
- 東京医科大学茨城医療センター 泌尿器科
- 2011年
- 埼玉医科大学国際医療センター 泌尿器科
- 2012年
- 東京都立広尾病院 泌尿器科
- 2014年
- 米国テキサス大学 MD Anderson Cancer Center Postdoctoral
- 2016年
- 東京医科大学茨城医療センター 泌尿器科 講師
- 2019年
- 東京国際大堀病院勤務
当院では男性が相談しづらい2つの悩み事、「男性更年期障害」と「男性性機能障害」について毎日対応が可能ですが、さらに気軽に相談できる窓口として「メンズヘルス外来」を第1,3,5金曜日午後に開設しており、多くの方にご利用頂ければと思います。
男性更年期障害は、加齢、ストレス、男性ホルモン(テストステロン)低下などが原因で生じ、その内、加齢に伴う男性ホルモンの低下によって引き起こされる症状のことをLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)と呼びます。このLOH症候群は40歳代から60歳代にかけて増加します。LOHの症状は大きく身体症状、精神症状、性機能症状に分けられますが、症状が非常に多岐に渡るのが特徴です。最近では雑誌やテレビなどで取り上げられることが多く認知度も上がり、患者さん自身からLOHを疑って受診される方も増えて来ました。外来の印象としては40歳代で、特に精神症状を主訴とすることが多いと思います。
診断は問診票と血液検査を中心に行います。LOHの診療手引きでは血液検査の中で遊離テストステロンを指標としています。
LOHの治療は注射製剤によるテストステロン補充療法が標準的ですが、長期投与よる精巣萎縮の懸念があり、挙児希望のある患者さんには投与に十分に注意する必要があります。LOH自体は症状症候群であり、それぞれの症状に対する漢方治療などを用いた対症療法も有効です。抜本的な改善にはストレスなどを避ける生活改善が必要となって来ます。
男性性機能障害としては勃起障害が有名ですが、男性性機能は,①性欲(性的興奮)、②勃起、③性交、④射精、⑤極致感(快感,オルガズム)に大別され、このうち1つ以上欠けるか,もしくは不十分なものを「男性性機能障害」と呼んでいます。外来では20歳代の若い男性を中心に射精障害、オルガニズム障害の患者さんが意外にも多く来られます。
東京国際大堀病院では、ニュースレターを定期的に発行しております。紹介患者さんへのお返事に同封するなど、皆さまへご紹介をしておりますので、どうぞよろしくお願い申しあげます。