外科手術を受けられる方へ Surgery
手術前のご準備について
手術同意書への承諾と署名
手術を受けられる方は、手術内容をご説明させて頂いた後、承諾書に署名をいただいております。 外来あるいは入院時に手術治療の必要性、予想される術後の経過、起こりうる合併症、予想される入院期間など、十分に説明させていただき、同意書をお渡し致します。
外来で説明を受けた場合、入院時に同意書にサインしてお持ちください。ご不明な点がございましたら、繰り返しご説明いたしますのでご遠慮なくお尋ねください。

患者様にご準備していただくこと
当院では、手術の安全性を高めるため、手術をお控えになられている患者様へ下記のようなご協力をお願いしております。万全の準備を整えていただき手術へのぞまれていただきますようお願い申し上げます。
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爪
爪は衛生面、安全面から短くお切りください。また、呼吸の状態を知るため、指先にモニターを装着しますので、マニュキア、ネイルアートなどは必ず除去しておいてください。
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指輪・アクセサリー
手術の際には貴金属類は外していただきます。 金属を身に着けていると、手術で使用する機器の影響で火傷することもあります。※指輪がどうしても外れない場合はご相談ください。
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メガネ・コンタクトレンズ
メガネはつけたまま入室できます。メガネケースをお持ちください。コンタクトレンズは外してください。
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義歯
つけたまま入室できます。義歯用のケースをお持ちください。義歯、差し歯で取り外しができないものは、そのままでつけていただいて大丈夫です。
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補聴器
つけたまま入室できます。補聴器ケースをお持ちください。麻酔の直前までつけていただけますが、手術中は濡れたりして故障の原因になりますので外していただきます。
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かつら・ウイッグ
つけたまま入室できますが、手術の際は火傷や紛失の原因になりますので外していただきます。
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体毛
手術部位の体毛は、麻酔がかかってから必要時にこちらで剃毛を行います。お髭は麻酔の妨げになることがありますので可能であれば術前に剃っていただきたいですが、どうしても剃りたくない場合はご相談ください。
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刺青、タトゥー、アートメイク
色素に金属が含まれていることがあり、火傷の危険があります。事前に看護師にお知らせください。
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髪の毛、まつ毛のエクステンション
髪の毛のエクステンションは、金属・ゴムなどの異物がついている場合ははずしてください。 まつ毛のエクステンションは付けていてもかまいませんが、麻酔や手術方法によっては、はずれてしまうことがあります。
入院の準備
当院では、手術をお控えの患者様へ万全の体調でのぞんでいただけるように、手術日前日からの入院をご案内しております。
入院、ご家族様の面会につきましては、こちらの『入院・面会』ページ にて詳しくご案内をしておりますので、事前にご確認ください。

手術当日の流れ
原則として手術時間が確定している場合は手術室入室30分ほど前に病室で患者さまとご家族様御一緒に待機していただきます。
ただし午後開始予定の手術または緊急手術等が発生した時等、手術時間の変更を必要とする場合があります。
その際は出来るだけ早期に連絡するように致しますが、やむを得ず本人のみに同意を得て変更し入室する事例が発生することが懸念されます。
もし可能であれば午後であっても当日は出来るだけ日程に余裕を持っていただき午前からの待機をお願いします。
手術を受ける患者さんの流れ
手術当日の流れご説明いたします。※患者さんによっては少し異なる場合もあります。
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手術前訪問
入室から退室までの流れ、アレルギーや既往歴の確認、退室時に装着されている器具や管の説明などを行います。基本的には手術前訪問で説明したとおりに進行します。気になること、不安なことは何でも伝えてください。
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出棟
いよいよ手術室に向かいます。 患者さんに看護師が寄り添い、手術室へお連れします。
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手術室へ入室
手術室に入室するときは、歩行・車椅子・ベッドなど患者さんの希望に沿うように心がけます。ご家族には入り口まで同行していただきます。
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患者さんの確認
入室時は、患者様の本人確認をします。入院時に付けるリストバンドの確認と患者様本人に名乗っていただきます。その他にも、生年月日、手術部位などを確認します。
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手術室内の様子
手術室の様子です。看護師付き添いの下、ベッドに横になります。室内は患者さんの要望になるべく応えるように室温や音楽など調整いたします。
血圧・脈拍・心電図・呼吸状態などを測定するため器具を装着します。点滴も行います。 -
麻酔
いよいよ麻酔が始まります。
麻酔開始前に再度、本人確認、手術部位確認を行います。 -
手術
手術中は、執刀医・麻酔科医・担当看護師が常に患者さんを観察しながら手術を進めていきます。全身麻酔は眠った状態で手術が進行します。
局所麻酔は、意識はありますが麻酔が効いているか常に確認しながら手術を進めていきます。 -
退出
手術終了後、状態を確認し手術室から病棟へ戻ります。
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帰室後診察
術後の疼痛、ドレーン排液量などの経過をこまめに観察します。 何か気になることがあれば、すぐに看護師をお呼びください。
手術を担当する医師・スタッフからのメッセージ
手術室で行われる麻酔ならびに手術等の医療行為は、手術を受ける方にとって大きな負担となります。
麻酔科医師、手術室看護師は手術を受ける皆様を常に見守り、変化をいち早く発見し速やかに対処しておりますが、万全を期すためには患者様とそのご家族のご協力が不可欠となります。患者様、ご家族様とも最善の準備を整えていただき手術へのぞまれてください。
また、手術に関するご不明点などございましたら、お気軽に担当医師・スタッフへお気軽にご相談ください。
