腎尿結石センターの
特徴
当院、腎尿結石センターでは
『腎臓』『尿管』『膀胱』『尿道』における尿路結石に対し、
◎薬物による自然排石の促進
◎体外衝撃波結石破砕術
(ESWL:extracorporeal shock wave lithotripsy)
◎経尿道的尿路結石破砕術
(TUL:transurethral lithotomy)
◎経皮的腎砕石術
(PNL:percutaneous nephrolithotripsy)
といった様々な最新の治療法に対応しております。
最新高精度の結石破砕システム
体外衝撃波結石破砕装置『Snolith i-move(ソノリスアイムーブ)』
当院では、最新技術『電気伝導方式技術(ECL)』が採用されたEDAP TMS社の体外衝撃波結石破砕装置『Snolith i-move(ソノリスアイムーブ)』を導入しており。
体外から衝撃波による結石の破砕を行う体外衝撃波結石破砕術(ESWL)により高精度の結石の探査から早期治療(結石粉砕)が可能です。
高出力ホルミニウムレーザー装置『Lumenis Pulse™ 120H』
Boston scientific社の高出力ホルミニウムレーザー装置『Lumenis Pulse™ 120H』を導入しております。
国内最高出力120W、国内最高レート80Hzにてより早く、より易しく、より安全に結石破砕が可能となっております。
主に、経尿道的尿路結石破砕術(TUL)という尿道から細径内視鏡(尿管鏡)を挿入し、直接結石を観察しながら、レーザーを用いて結石を破砕する術式に採用されます。
腎盂尿管鏡クラリトロン
[先端部径7.2Fr(2.4mm)のシングルユース尿管腎盂ビデオスコープ]
腎尿管結石センターではSBIファーマ株式会社のシングルユース尿管腎盂ビデオスコープ「クラリトロン」を導入しております。
クラリトロンは優れた操作性と広い視野角を備えたシングルユース内視鏡です。フルHDビジュアルイメージングシステムにより、鮮明な画像が得られます。先端部径が細いことから、尿管鏡周囲の潅流液の流れが増加し、破砕した結石の効率的な排出に寄与します。120度の広い視野角や手元の回転機能でシャフトの角度を調節可能など、操作性に優れており、手術の効率を高めることができます。柔軟な素材を使用しているため、組織を損傷しにくく、患者様にもやさしい仕様となっております。
優れた操作性と広い視野角、鮮明な画像を備えたクラリトロンを用い、これからも質の高い結石治療を患者様にお届けしてまいります。
結石破砕システム「Swiss LithoClast ®Master-J」
当院では大きくて固い結石に対してはBoston scientific社の「砕石」+「吸引」超音波と空気衝撃波で叶える結石破砕システム「Swiss LithoClast ®Master-J」を導入しております。
「空気衝撃波」と「超音波」の原理と併用の効果
空気衝撃波
圧縮空気を動力源とし、大きなパワーが結石に規則的(1~12Hzで設定可能)に伝わります。硬い結石や大きな結石を素早く、パワフルに破砕します。
超音波
振動は1秒間に25,000回と細かいため、削るような砕石が可能です。また、超音波作動中はハンドピース冷却のために灌流液の吸引が行われ、同時に細かな破砕片も回収します。
2つのパワーソース使用の効果
大きい結石に対しては、空気衝撃波で粗く砕石し、超音波でさらに細かく破砕・吸引することで、手技時間短縮に貢献します。術中、結石の状況に応じ適宜2つのパワーソースを使い分けることで、効率よく効果的な治療が行えます。
結石の原因精査について
低線量のCT撮影 [ low dose CT ]
レントゲンでは写らない石、骨と重なって見えない、破砕後で微小すぎて見えないなどレントゲンでは見逃してしまう結石や残石を低線量のCTで撮影することにより見逃すことがなくなります。
当院の放射線検査による平均的な被曝量(体格による変動はあります)
腹部レントゲン1.3mGy
腹部レントゲン(臥位)0.6mGy
腹部CT15mGy
腹部Low Dose CT3.7mGy
低線量CTでは被曝量を約25%ほどまで減らすことができるため、少ない被曝量でより正確な診断をすることができるようになります。
診療時間外ESWL(結石破砕)治療 ※平日夜間・土曜日午後
結石でお悩みの方は労働年齢の方も多く、仕事終わりの夜間や休日に破砕を希望される方も多くおられます。しかし、平日夜間などに破砕をしている施設が少ないのが現状です。
そこで、当院ではより多くの結石でお悩みの患者様に治療を受けて頂ける様、診療時間外(平日夜間・土曜日午後)のESWL治療を始めました。
《治療実施日・受付時間》
- 平日
- 17時〜20時
- 土曜日
- 13時〜16時
※ESWLは泌尿器科当直医がいる日のみ実施します。毎日行っているわけではありません。
※2回目以降の時間外ESWLは受けられません。お一人様1回までと制限させていただきます。
診療時間外のESWL(結石破砕)治療の流れ
STEP1
安江、小池医師の外来日に受診
安江医師、小池医師の外来診療を受診いただきます。術前検査を施行後にESWLの説明を受け、治療日の相談・次回外来の予約をしていただきます。
※電話・簡単ネット予約よりご確認ください。STEP2
一預かり金の授受
ESWL予定時間には会計が閉まっておりますので、術前検査時一時預かり金として現金で10万円をお預かりいたします。
STEP3
ESWL予定日
予約時間に御来院いただき、病院のインターホンにてスタッフをお呼びください。 ※インターホンは病院入口左側「時間外出入口」横にございます。
STEP4
ESWL(結石破砕)治療の開始
痛み止め投与後にESWL(結石破砕)治療を開始します。
※患者様の状況によりますが、治療は約60分程で終了となります。STEP5
ESWL(結石破砕)治療の終了・帰宅
ESWL(結石破砕)治療終了後、御気分にお変わりなければ帰宅いただけます。
STEP6
ESWL(結石破砕)治療後について
事前に予定していた次回外来にて今後の治療法のご相談となります。
患者様へのお願い 診療時間外の治療を皆さまへご提供する為に
当日、ESWL装置についているレントゲンで結石を確認できない場合は延期もしくは中止となります。
保険診療となりますが、会計不在の為、術前の診察時に一次預かり金として現金で10万円をお預かりさせていただきます。
正式なお会計は後日清算となりますが、平日の午後返金を受付ております。
ESWLが中止となった場合の返金も同様とします。
(高額療養費制度の対象となる場合がございます。ご加入の健康保険組合にお問い合わせいただき事前にご準備いただけますと窓口負担は限度額までとなります)ESWL装置の不調を認めた場合には延期となります。
夜間はESWL装置による騒音のため平日最終受付時間は20時までと致します。
ESWLは泌尿器科当直医が居る日のみ実施します。毎日行っているわけではありません。
ESWL治療の術前検査・術後の効果確認の為の診療などの治療や予約は平日の診療時間内に受診をしていただく必要があります(現在安江医師、小池医師、のみの対応に制限をしております)。
2回目以降の時間外ESWLは受けられません。お一人様1回までと制限させていただきます。
上記内容にご納得いただけましたら、ぜひご受診ください。また、ホームページの無料ネット相談内「腎結石・尿管結石に関するご相談」からもご相談いただけます。また簡単ネット予約で術前の診療予約もお取りいただけます。