東京国際大堀病院 News Letter, 2020,7
- お知らせ
自粛生活から、少し解放されてきたかと思い始めたら、まだまだ微妙な状況が続いております。油断せず、出来ることを継続するしかありませんね!さて、当院は昨年4月より泌尿器科・ロボット手術を主としてきましたが、本年4月より前・東京医科大学婦人科主任教授であった井坂惠一先生に参加頂き、既に子宮筋腫や臓器脱のロボット手術を開始しております。世界的には泌尿器科の前立腺癌に対するロボット手術を上回る頻度で子宮疾患に対するロボット手術が普及しています。井坂先生は日本屈指の経験者で、日本各地で指導をしてきた本邦のリーダー的存在です。ロボット手術は創部も小さく低侵襲であり、疾患を持つ多くの女性に喜ばれる治療と思われます。
大堀 理
井坂 惠一先生のプロフィール
- 1976年
- 東京医科大学を卒業し、同大学産婦人科入局
- 1984年
- スイス、ジュネーブ大学に留学
- 1985年
- 英国、ロンドン大学に留学
- 1991年
- 東京医科大学産婦人科講師
- 1993年
- 吊り上げ法腹腔鏡手術を初めて婦人科疾患に導入
- 2003年
- 東京医科大学産婦人科主任教授
- 2017年
- 東京医科大学産婦人科特任教授、名誉教授
- 2020年
- 東京国際大堀病院ロボットセンター長・婦人科部長
当院では、本年4月より婦人科を開設し、良性および悪性腫瘍に対する内視鏡手術(腹腔鏡手術、ロボット手術、子宮鏡手術)を専門とした治療を行なっております。特にロボット手術に関しては、豊富な経験に基づいた最良の治療を提供することを心がけております。
婦人科におけるロボット手術は、「早期子宮体がんに対するロボット支援子宮悪性腫瘍手術」と、「良性疾患に対するロボット支援子宮全摘術」が保険適用となっていましたが、令和2年度の保険改定において「骨盤臓器脱に対するロボット支援仙骨腟固定術」が新たに保険収載され、今後さらに婦人科ロボット手術のニーズが高まることが予想されます。
これ以外にも自費診療となりますが、「子宮頸がんに対するロボット支援広汎子宮全摘術」、「子宮体がんに対する傍大動脈リンパ節郭清術」など開腹手術においても難度の高い術式を導入しており、当施設は国内でも有数の経験実績を有しております。
手術以外の婦人科疾患に関しても、ご気軽にご相談頂ければ幸いです。女性泌尿器科の山下英之とともに、女性に優しい治療を提供いたします。
東京国際大堀病院では、ニュースレターを定期的に発行しております。紹介患者さんへのお返事に同封するなど、皆さまへご紹介をしておりますので、どうぞよろしくお願い申しあげます。