尿路再建センターとは
この度、宮崎保匡(みやざきやすまさ)先生をセンター長(水曜午前・午後外来)とする尿路再建センターを設立しました。
腎臓で作られた尿は尿路(腎盂・尿管・膀胱・尿道)を通って排出されます。悪性疾患・結石・炎症などで尿路が狭くなると痛み・腎機能障害を起こします。これらの問題をロボット手術や形成手術で解決する尿路再建センターです。
既に多くの方が当院で治療を受けていますが、お困りの方が多くいる事を念頭に、集中して良い治療にあたるため、また患者さんの窓口としてセンター化することにしました。
東京国際大堀病院では腎盂尿管移行部狭窄症に対するロボット支援下腎盂形成術、尿管尿管吻合、膀胱尿管新吻合、ボアリ手術など多くの尿管狭窄に対する手術を実施しており、遠方からも患者さんが来院されております。
お困りの方は担当の医師から紹介状と画像のコピーをもらい、受診されてください。
※尿路再建に関するご相談は、宮崎センター長および常勤医師(大堀、實重、村山)にもご相談いただけます。
対象疾患
腎盂尿管移行部狭窄症
- 腎臓でできた尿は腎盂という袋にたまり、その後尿管を流れ膀胱に到達します。
その腎盂から尿管に移行する場所(腎盂尿管移行部)が狭くなり、尿が流れにくくなると腎盂が腫れて(水腎症)、腰や背中の痛みに繋がったり、腎機能の低下に繋がります。
その狭くなる原因は様々ですが、先天性、腫瘍性、結石などによりおこります。 - 腎盂尿管移行部狭窄症の治療法
尿管狭窄症
- 尿管結石が長期間残ると血流障害が起き、尿管が狭くなることを尿管狭窄と言います。また、婦人科手術時にも尿管が影響を受けて狭くなることもあります。狭くなった場合にはステントや腎ろうを使って治療しますが、定期的な交換が必要であり、腎機能の低下も起こり得ます。軽度な場合には尿管に風船を入れて広げる方法もありますが、成功率は高くありません。そこで多くの場合は4つの手術方法を実施します。
- 尿管狭窄症の治療法
水腎症の原因検索と対処
- 尿管を尿が流れにくくなり腎盂が腫れる症状を水腎症といいます。尿路再建センターでは原因の特定検査から対処(治療法)までを一貫して行えます。
膀胱全摘時の尿路変更(新膀胱造設、回腸導管、皮膚ろう)
- 膀胱がんなどで膀胱を全摘出した後に人口膀胱(ストーマ)を作らず尿道を繋ぎ直すことで自然な排尿を可能にする治療法もご相談いただけます。
対象外の疾患
外傷性尿道狭窄
- 多くが事故に起因することが多いので整形外科・外科などがいる総合病院を推薦しております。
小児
- 大学病院などの小児外科や泌尿器科を受診されてください。